ヒグラシの声(川崎・麻生)
神奈川県・川崎市麻生区
この音は otoshiori の自録りではない。Wikimedia Commons に Σ64 さんが公開している、2011 年 7 月 17 日に川崎市麻生区で録られたヒグラシの声を、CC BY 4.0 ライセンスのもとでお借りしている。プレーヤーと外部素材のクレジット表示を確かめるための、いわば試し刷りの一枚でもある。
ヒグラシはセミのくせに、鳴くのは薄暗い時間帯ばかりだ。夏の夕方、日が落ちる少し前に「カナカナカナ」と波のように鳴き交わし、暗くなりきると止む。アブラゼミの声が真夏の昼の暑さそのものだとしたら、ヒグラシの声は夏の一日が終わっていく音で、聴くと今日がもう戻らないことを少しだけ考えさせられる。
十年以上前の川崎の丘陵地で録られたこの声は、いま聴いても古びていない。セミの声は毎年更新されるからだ。それでも、この録音のヒグラシが鳴いていた雑木林が今も残っているのかは、録った本人にしか分からない。音のアーカイブとはそういうもので、残された音のほうが、場所より長生きすることがある。
- 録音日時
- 2011年7月17日
- 場所
- 神奈川県 川崎市麻生区
- 長さ
- 1分36秒(ループ再生)